Netduino を Visual Studio 2012 で開発するには
時代は Visual Studio 2012 ですが、 Netduino の公式ページからは Visual Studio 2010 用の SDK しかダウンロードすることができませんので、 Visual Studio 2012 でも Netduino(Plus、Mini等含む) の開発ができるようにしました。
動作確認環境は Netduino Plus です。なお、 Visual Studio 2012 はインストールされているものとします。
目次
導入
Netduino SDK のインストール
まず、どちらにしても DLL が必要なので、 Netduino SDK を落とします。Netduino 1 系の場合は Netduino SDK v4.1.0 を、 Netduino 2 系の場合は Netduino SDK v4.2.2.0 を落としましょう。
ダウンロードしたらインストールします。
.NET Micro Framework 4.3 のインストール
次に CodePlex から .NET Micro Framework 4.3 をダウンロードします。バージョンは 4.3 ですが、 4.2 や 4.1 などのフレームワークも選べるので、 Netduino でも大丈夫です。
これもダウンロードできたらインストールします。
開発手順
プロジェクトの新規作成
この状態で Visual Studio 2012 を起動し、新しいプロジェクトの作成をすると下記のように 「Micro Framework」 が追加されていると思います。
「Console Application」 を選び、プロジェクト名を指定して 「OK」 を押せば、新しいプロジェクトが開きます。
参照の追加
ソリューションエクスプローラーの「参照設定」を右クリックし、参照を追加していきます。
「.NET」タブ で 「Microsoft.SPOT.Hardware」を追加します。このライブラリには OutputPort などの基本的なクラスが含まれています。
「参照」タブから C:\Program Files (x86)\Secret Labs\Netduino SDK\Assemblies\v4.1\ を開き、「SecretLabs.NETMF.Hardware.dll」を追加します。Netduino Plus や Netduino Mini の場合はそれぞれ「SecretLabs.NETMF.Hardware.NetduinoPlus.dll」なども追加します。これらのライブラリには Netduino 独自機能のクラスが含まれています。
ターゲットフレームワークの設定
最後にソリューションエクスプローラーでプロジェクト名(上図では「MFConsoleApplication1」)を右クリックし、プロパティを開きます。「アプリケーション」の「対象のフレームワーク」を「.NET Micro Framework 4.1(Netduino 2 系の場合は 4.2)」に変更し、設定を保存します。
名前空間の設定
ソースコードの先頭には下記のように参照したライブラリの名前空間を using しておきましょう。
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using Microsoft.SPOT.Hardware; using SecretLabs.NETMF.Hardware; using SecretLabs.NETMF.Hardware.Netduino; |
以上で完了です。これで Visual Studio 2012 で Netduino の開発ができるようになりました!
最後までお読みいただきありがとうございました m(_ _)m