C#とEntity FrameworkでSQLiteを使う(System.Data.SQLiteインストール編)
C#からSQLiteを使います。今回はADO.NET Entity Framework使用、Visual Studio 2010、.NET Framework 4.0を前提に話を進めます。
ちなみにSQLiteはアプリケーションに組み込んで利用される軽量なRDBMSです。
とりあえずインストールまで。
目次
SQLite自体のインストール
SQLiteはRDBをファイルに格納するので基本的に「インストール」という概念はあまりありません。SQLite対応のデータベース管理アプリや公式のクライアントからdbファイルを作成するだけです。
公式サイトのダウンロードページから “sqlite-shell-win32-x86-3071300.zip” というのをダウンロードすればWindowsのコマンドプロンプト用のSQLiteアプリがダウンロードできます。
解凍するとできる “sqlite3.exe” という実行ファイルがその管理ツールです。ただし、コマンドラインツールなので、使い勝手はよくありません。
使い方は▼のサイトが参考になります。
System.Data.SQLite 1.0.66.0 のインストール
現時点での最新バージョンは1.0.81.0ですが、最新バージョンにはなぜかEntity Frameworkで使えるデータプロバイダーがインストールされないので、一旦レガシー(旧)バージョンである1.0.66.0をインストールします。
1.0.66.0はSourceForgeからダウンロードできます。 “Download SQLite-1.0.66.0-setup.exe (3.2 MB)” というリンクをクリックして、 “SQLite-1.0.66.0-setup.exe” をダウンロードします。
ダウンロードしたらインストールします。
1.0.81.0のx86にはデザイナーサポートが含まれていましたので、▲の手順は不要です。
System.Data.SQLite 1.0.81.0のインストール
Visual Studioが起動している場合は、閉じておきます。
公式サイトのダウンロードページから “Setups for 32-bit Windows (.NET Framework 4.0)” のところにあるファイルを落とします。
なお、64bit版OSであっても32bit版アプリを開発する上では、64bit版DLLは不要だと思われますので、とりあえず32bit版だけダウンロードします。
また、64bit版にはVisual Studio 2010のデザイナーサポートが含まれておらず、サーバーエクスプローラーやEntity Frameworkが利用できませんので、32bit版はインストールしておく必要があります。
ちなみにファイル名に “bundle” が含まれているものとそうでないものがありますが、今回は “bundle” 版を使用しました。違いは混合モードアセンブリかどうかですが、別にどっちでもよさそうです。
32bit版のインストール
ダウンロードした “sqlite-netFx40-setup-bundle-x86-2010-1.0.81.0.exe” を起動し、[Next]を押して▼の画面までインストールを進める。
この画面で▼の2つにチェックを入れてインストールを完了する。
- “Install the assemblies into the global assembly cache.”
(GACにDLLを登録する) - “Install the desiner components for Visual Studio 2010.”
(Visual Studio 2010向けのデザイナーコンポーネントをインストールする)
これでVisual Studio 2010のデザイナーでSQLiteのデーターベースを操作できるようになります。
64bit版のインストール
必要であれば “sqlite-netFx40-setup-bundle-x64-2010-1.0.81.0.exe” もダウンロードし、同様にインストールします。
32bit版は “C:\Program Files (x86)” に、64bit版は “C:\Program Files” にそれぞれインストールされますので、上書きされることはありません。
ただし、インストール時に “Install the assemblies into the global assembly cache.” のチェックは外しておいたほうがよいかもしれません。
(前述の通り、64bit版にはデザイナーコンポーネントは含まれていないので、 “Install the desiner components for Visual Studio 2010.” のオプションは表示されていませんでした。)
以上でインストールは完了です。Entity Frameworkでの使い方はまた書きます。
最後までお読みいただきありがとうございました m(_ _)m
参考サイト
ConnectionやDataReader等を使って直接アクセスするときは参考になります。