比較:海外ドラマの観点からAmazonプライムビデオとHulu, Netflix, dTV, TSUTAYA TVを比較してみた
最近の記事でも書いたように私は海外ドラマ好きです。今も来月からはじまるウォーキング・デッド シーズン6が待ち遠しくて仕方ありません。
さて、最近動画配信サービスの界隈はにぎやかです。9月24日にサービスを開始したばかりのAmazon プライム・ビデオをはじめ、TSUTAYA TVが動画見放題を開始したり、GEOも同様のサービスを2016年2月からはじめると発表したりと、話題には事欠きません。
私は今のところHuluユーザーですので、これをベースに海外ドラマという観点で他のサービスと比較してみたいと思います。
目次
比較するサービスについて
今回は海外ドラマの「動画見放題」もしくは「見放題コースがある」配信サービスを対象にしますが、U-NEXTは基本料金がずば抜けて高い上、見放題の番組が少ないため、除外しました。
同様にTSUTAYAも同様に見放題の海外ドラマが圧倒的に少ないので除外しようかと思いましたが、機能的に魅力なものが多かったので候補に残しました。
以上より、Amazonプライム・ビデオの他、Hulu、Netflix、dTV、TSUTAYA TVを選択しました。
コンテンツ
海外ドラマの番組・シーズン数
当然ながら海外ドラマ好きにはこれが一番気になるところでしょう。
各社配信番組のおおまかな数を公開しているところも多いのですが、これはあくまで全ての動画の話であり、必ずしも海外ドラマが多いとは限りません。
上記のページにもまとめてあるように海外ドラマの配信数でいえば、Huluがまだまだ強いようです。しかし、上記ページはシーズン数を加味したランク付けになっているので、チェックした限りではドラマの種類はNetflixのほうが多そうです。
AmazonやNetflix、dTVがいい戦いを繰り広げています。
独占配信
独占配信!と書かれているものはやっぱり魅力ですね。Netflixはオリジナルドラマも多いですし、Amazonプライムも独占配信のものが多いので、これらを見たければそれらを利用するしかありません。この2社は自社製作にかなりの予算をつぎ込んでいます。
全部ではないかもしれませんが、目にとまった範囲で独占配信やそこでしか配信されていないものを列挙してみました。
Hulu | アンダー・ザ・ドーム(最新シリーズ最速配信)、12モンキーズ、ヒーローズ・リボーン |
---|---|
dTV | ウォーキング・デッド(最新シーズン最速配信)、アンフォゲッタブル 完全記憶操作、HELIX -黒い遺伝子- |
Netflix | デアデビル、ナルコス、オレンジ・イズ・ニュー・ブラック、ブラックリスト、ベター・コール・ソウル、トランスポーター ザ・シリーズ、センス8、ザ・リターン、マルコ・ポーロ、アンブレイカブル・キミー・シュミット、ビトゥィーン、Project MC2、ブラッドライン、ヘムロック・グローブ、グレース&フランキー、ウェット・ホット・アメリカン・サマー:キャンプ1日目、スクリーム、デレク |
Amazon | フィアー・ザ・ウォーキング・デッド、トランスペアレント、ミスター・ロボット、ファーゴ、ハワイ・ファイブ・オー、ベータス、アルファ・ハウス、ボッシュ |
コンテンツ以外の要素
価格
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
1,008円 | 650円(ベーシック) 950円(スタンダード) 1450円(プレミアム) |
540円 | 325円 (Amazonプライム) |
1,008円 |
まず価格ですが、これは今のところAmazonの圧勝です。年間契約(3,900円)しかないとはいえ、月額にして325円というのは魅力ですね。
次に安いのはdTV、Netflixでしょうか。HuluとTSUTAYA TVは税込1008円です。まぁ、安いほうがいいとは思いますが、それよりはコンテンツ数と機能の充実度のほうが大事ですね。
無料お試し期間
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
2週間 | 1ヶ月間 | 31日間 | 30日間 (Amazonプライム) |
30日間 |
これは約1ヶ月のところが多いです。
Huluは2週間なので少し短いですね。Apple TVやキャリアなどから申し込むと1ヶ月になったりするので、うまく加入すればこの欠点は補うことはできますが、やはりこれは1ヶ月に改めるべきだと思います。
画質調整
普通なら高画質であればあるほどよいのですが、モバイルで見ているときには通信制限の関係から通信量を削減したい時も多いでしょう。
そんなとき、モバイルアプリで画質設定ができると便利です。
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
なし | なし | ふつう (200kbps) きれい (500kbps) すごくきれい (480p, 1.2〜1.5Mbps) HD (720p) |
中(0.6GB/時間) 高(1.8GB/時間) 最高(5.8GB/時間) |
標準 (SD) 高画質 (HD) |
調べてみたところ、HuluとNetflixはiOSアプリで画質調整ができませんが、dTV、Amazonプライム・ビデオ、TSUTAYA TVは設定から画質を設定できます。
なお、Huluは画質は自動調整になっており、遅い回線では自動的に低い画質が適用されますが、手動で調整することはできません。
オフライン視聴(ダウンロード)
オフライン視聴機能があると、電波の悪いところでも見られるだけでなく、「家でダウンロードしておいて、電車で見る」などなど、通信量を削減するのにも役立ちます。LTEモバイル環境で見ることが多い人にとってはうれしい機能です。
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
なし | なし | 対応 | 対応 | 対応 |
dTV、Amazon、TSUTAYA TVがダウンロードに対応しています。
4K対応
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
なし | 対応 | なし | Fire TVのみ対応 | なし |
最近はどこもフルHDには対応していますが、4Kはあまり対応していません。今のところNetflixだけのようです。4Kテレビをお持ちのリッチな環境の方はNetflixをお試しください(笑)
ちなみにAmazonは自社のセットトップボックスであるFire TVにだけ対応した4Kコンテンツがあるようです。
同時視聴数
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
1 | 1~4 | 1 | 未公表 | 1 |
Hulu、dTV、TSUTAYA TVは1契約につき1台しか同時に視聴できませんが、Netflixのみ950円で2台、1,450円で4台の同時視聴に対応しています。
リビングで子供がアニメを見ていて、親は自室のパソコンで海外ドラマ、というのができるので、家族が多い場合は重宝しますね。
Apple TVネイティブ対応
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
対応 | 対応 | なし | なし | なし |
今回の中ではHuluとNetflixのみがApple TV単体での視聴に対応しています。スマホを使わず、テレビだけで視聴できるというのは大きなメリットです。
Amazon Fire TVネイティブ対応(Fire TV Stick含む)
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
対応 | 対応 | なし | 対応 | なし |
Hulu、Netflix、Amazon プライム・ビデオはAmazon Fire TV単体で視聴することができます。
日本語吹き替え
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
多い | なし | なし | なし | なし |
今のところ、海外ドラマの字幕・日本語吹き替え充実度ではHuluがもっとも高いと思います。それ以外はほとんど字幕のみです。
あと私がApple TVでHuluとNetflixを見て感じたことは、Netflixの字幕はかなり小さいということです。映像を邪魔しないので読める人にはいいのですが、年配の方など細かい字を追うのが苦手な場合は、かなり辛そうです。字幕の大きさで言えばHuluのほうが確実に見やすいです。
再生スピード調整
Hulu | Netflix | dTV | Amazon | TSUTAYA |
---|---|---|---|---|
なし | なし | なし | なし | 0.5~2倍速 |
TSUTAYA TVには0.5~2倍速のスピード調整がついているそうです。海外ドラマで英語を勉強していてスローにして聞きたい場合や時間がないので”巻き”で見たい場合に助かりそうです。
今のところ他のサービスでは再生スピード調整はなさそうです。
まとめ
どうがんばっても一つに絞ることはできませんが、重視するポイントに応じて下記のように選べばよさそうです。まぁ、2サービス契約しても2,000円ぐらいですから、ケーブルテレビとかよりずっとマシだと思います。
- 海外ドラマ充実度で選ぶなら:Hulu
- 価格で選ぶなら:Amazon プライム・ビデオ
- オリジナルドラマで選ぶなら:Netflix
- 機能性で選ぶなら:TSUTAYA TV
- ウォーキング・デッドで選ぶなら(笑):dTV(dビデオ)
もし、記事中の情報で間違っているところがあれば教えてください。随時更新します。
関連リンク
比較:Netflix、Hulu、dTV…5つの動画配信サービスのどれが良いのか? | ライフハッカー[日本版]
Amazon プライム・ビデオ
- 独自コンテンツも見放題「Amazon プライム・ビデオ」、4K対応のSTB「Fire TV」も登場 – ケータイ Watch
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