比較:Surface BookとSurface Pro 4がビジネスにも本格的に使えそう
突如Microsoftから発表されたSurface Book。同時に発表されたSurface Pro 4も魅力的ですが、細かくどこがどう違うのかわからないので、スペックと価格を比べてみました。
目次
ドッキングステーション
2機種の比較の前にどうしても言いたいことを一つ。今回発表された2機種は、共通のドッキングステーションを使うことができます。下の絵のような感じ。
個人的にはこれは大きなアドバンテージです。というか、普段仕事用のノートPCを選ぶときにドッキングステーションがないものは選ばないぐらいです。
USB 3.0×4とEthernet端子は当然ですが、DisplayPort×2があるのでデュアルモニターまではこれだけで対応できますし、なにより電源コネクタをさすだけというのが魅力です。
ちなみにこのドッキングステーションのサイズは130 x 60 x 30mm、重量は550gです。
スペック比較
Surface Book | Surface Pro 4 | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro | Windows 10 |
ディスプレイ | 13.5′ | 12.3′ |
解像度 | 3,000×2,000 267 ppi |
2,736×1,824 267 ppi |
アスペクト比 | 3:2 | 3:2 |
CPU | Core i5/i7 | Core M3/i5/i7 |
GPU | 内蔵/GeForce | 内蔵 |
メモリー (RAM) | 8/16GB | 4/8/16GB |
ストレージ (SSD) | PCI Express接続 128/256/512GB/1TB | |
全体 寸法・重量 |
312.3×232.1×13~22.8mm 1,515g(GPUなし)/1,579g(GPUあり) |
295×217×13.05mm 1,051g(Core M3)/1,071g(Core i5/i7) |
タブレット部分 寸法・重量 |
312.3×220.2×7.7mm 726g |
292.1×201.42×8.4mm 766g(Core M3)/786g(Core i5/i7) |
バッテリー駆動時間 | 最大12時間 | 最大9時間 |
カメラ | 前面: 500万画素Windows Hello顔認証対応カメラ 背面: 800万画素カメラ |
|
無線 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN(2×2 MIMO) Bluetooth 4.0 LE |
|
インターフェイス | USB 3.0×2 SDカードリーダ(UHS-II対応) Mini DisplayPort Surfaceコネクタ 音声入出力 TPM 2.0 |
USB 3.0 microSDカードリーダ(UHS-I対応) Mini DisplayPort Surfaceコネクタ 音声入出力 TPM 2.0 |
センサー | 環境光センサー 加速度センサー ジャイロスコープ 地磁気センサー |
|
キーピッチ×キーストローク | 19mm×1.6mm | 19mm×1.3mm |
ドッキングステーション | USB 3.0×4、DisplayPort×2(4K出力対応)、Ethernet |
どちらも魅力的なスペックです。特に気になる点を検討してみます。
ディスプレイ
モニターに関してはサイズが違うのとそれに伴って解像度が異なるだけで、ピクセルピッチはかわりません。3000×2000ピクセルってなんかキリがよくていいですね。
アスペクト比(縦横比)も3:2というのは16:9に比べて縦方向が広いので、特にPC用途ではメリットが大きいです。
いずれもsRGBに100%対応し、色域としても一般用途では十分そうです。
寸法・重量
キーボードを含めた全体の寸法と重量はSurface Pro 4用タイプカバーの情報から計算しました。当然ながらSurface Pro 4のほうが薄くて軽いですね。
しかし、タブレット部分(モニター部分)のみであればSurface Pro 4よりもSurface Bookのほうが40~60g軽くて、0.7mm薄いというパラドクスがあります。なぜなんでしょう…?
バッテリー駆動時間
バッテリーのもちはSurface Bookの圧勝ですね。長くもつほどいいのは言うまでもありません。実使用で10時間前後もってくれれば、とりあえず困ることはなさそうですね。
インターフェイス
USB 3.0がSurface Bookで2ポート、Surface Pro 4で1ポートなので、やはりこれはどちらもきついですね。
キーボード
キーピッチはどちらもフルピッチ(19mm)を確保しているようです。キーストロークの違いは形状を考えれば仕方ないところでしょう。
価格比較
価格もややこしいので表にまとめました。まだ日本の価格は発表されていないので、カッコ内は1ドル=120円としたときの概算価格です。
CPU | RAM | SSD | GPU | Surface Book | Surface Pro 4 |
---|---|---|---|---|---|
Core M3 | 4GB | 128GB | なし | $899 (11万円) |
|
Core i5 | なし | $999 (12万円) |
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8GB | なし | $1,499 (18万円) |
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256GB | なし | $1,699 (20万円) |
$1,299 (16万円) |
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あり | $1,899 (23万円) |
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Core i7 | 8GB | なし | $1,599 (19万円) |
||
あり | $2,099 (25万円) |
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16GB | なし | $1,799 (22万円) |
|||
512GB | なし | $2,199 (26万円) |
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あり | $2,699 (32万円) |
全体的に強気の価格設定ですね…。
Surface Pro 4のほうが安く見えますが、タイプカバー(キーボード)が含まれていないので単純比較はできません。本来はタイプカバーも含んだ金額で比較すべきでしょう。
価格が公開されたら更新するとしますが、Surface Pro 3のタイプカバーは17,000円程度なので、おそらく同じぐらいでしょう。
どちらが買いか?
価格的に比較しやすいCore i5、RAM 8GB、SSD 256GB、GPUなしのモデルを比べてみると、5万円弱の差があります。これからタイプカバー分2万円を引くと、BookとPro 4で3万円弱の価格差があることになります。
大きなモニター、長いバッテリー駆動時間に3万円の価値があればSurface Bookで決まりでしょう。タブレットでなくPC用途で使うことが多い場合もBookがベター、あるいはSurface Proだと膝の上で作業するのが非常に辛いので、電車の中などでちょっと作業したい場合にもBookのほうが便利でしょう。
そのあたりに魅力を感じなければSurface Pro 4でもいいのではないかと思います。私はSurface Bookですね。