SBJ銀行の1週間定期預金は11万3767円で預ける(2012年9月14日版)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

2012年9月14日、SBJ銀行が「3周年記念トリプル感謝祭」と銘打って「1週間定期預金<なのかちゃん>」を比較的高い0.275%という利率でリリースしました。

ただし、0.275%は2012年12月31日までのキャンペーン金利ですので、これ以降は東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」と同じ利率の0.25%になるようです。それでも、つい2週間ほど前、新生銀行の「2週間満期預金」の利率が0.20→0.15%に下がったところですので、より短期で利率が高めの定期預金の登場は嬉しいところです。

というわけで例によって、もっとも利息が効率良くもらえる預入額を計算し、スターワン1週間円預金と比較してみましょう。

今回の試算では最適額は113,767円です。
(表示利率0.275%として。2012年9月17日現在)

スポンサーリンク

なのかちゃんとは

1週間定期預金<なのかちゃん>」(どんな愛称やねん)はSBJ銀行が2012年9月14日にリリースした、満期まで1週間の定期預金です。最低預け入れ額はネットからで10万円、窓口で30万円です。

満期が1週間と早く、最低預入額が低いため、税金がかかるギリギリのラインの利息を受け取ることができ、結果として表示金利そのままの利率を得ることが可能です。

類似の商品としては、東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」があります。

こちらは「東京スター銀行の1週間定期は10万4286円か12万5143円で預けよう」や「東京スター銀行のスターワン1週間円預金に預けてみた」で詳しく書いていますので、ご一読ください。

グラフで見る

さて、「定期預金で利回りを最適化して効率良くお金を預ける」の電卓を使って最適額を計算しましょう。

元本額の範囲を10万円~20万円、利率を0.275%、期間1週間、税率は15%+5%として試算しました。結果は次の通りです。

最も実質年率が高くなるのは元本が 113767 円のときで
受取利息は 6 円、実質利回りは 0.275 %です。

(利息:6円 国税:0円 地方税:0円)

SBJ銀行 1週間定期預金の受取利息と実質利回り

黄色の線が利回り(%)、青色の線が受取利息(利息から税金をひいたもの)です。

この預金の場合、11万3767円で実質利回りが最大の0.275% になり、それ以上の預入額では利回りが下がってしまいます。要は元本を増やしても利息とともに税金も増えるので利回りが下がるということですね。

東京スター銀行と比較してみる

満期までの期間が同じく1週間である東京スター銀行の「スターワン1週間円預金」(執筆時点で金利0.25%)と比較してみます。

条件としてはわかりやすいよう、およそ100万円を預ける場合、としてみます。

金利 1口あたりの
受取利息
口数 預入額 1週間の
受取利息
1年間の
受取利息
(参考)
東京スター銀行
スターワン
1週間円預金
0.25% 6円 8口 1,001,144円 48円 2,496円
SBJ銀行
1週間定期預金
<なのかちゃん>
0.275% 6円 9口 1,023,903円 54円 2,808円

ご覧のように金利差が0.025%ある分、SBJのほうが預入額が少なくて済むので2万円ほど足すだけで9口組めています。このため、1口当たりの利息は6円で同じですが、SBJのほうが10%ほど利回りが高くなっています。

ということで、SBJ銀行「1週間定期預金<なのかちゃん>」に100万円を預けたい場合は、113,767円を9口組むのがもっとも効率がよいようです。

ただまぁ、SBJは年末までのキャンペーン金利ですので、上で示した1年間の受取利息というのは、受け取れません(笑)。年末までに受け取れるのは800円にも満たないでしょう。

追記(2013年2月):0.275% の金利キャンペーンは 2013年3月31日まで延長されています。

どういうときに預けたらいいのか

まぁこれは単純に、SBJ銀行に口座があれば、ということでよいのではないかと思います。

SBJ銀行もキャンペーン期間中で2013年3月までATM手数料無料(5回まで)らしいですが、提携ATMはセブン銀行・みずほ銀行・イオン銀行の3種類で、ゆうちょ銀行ATMが利用できないのが残念です。

個人的にはWebサイトの各ページから提携ATM情報が見られない(トップページからのPDFのみ)のが、イヤです。ごめんなさい。

追記(2013年2月9日):提携ATM情報の件は改善されました。店舗一覧/ATM一覧 – SBJ銀行

SBJ銀行にすでに口座があるか、0.025%の金利差がどうしても必要かでなければ、新たに預け入れする必要もないように思います。しかし、短期間低予算の定期預金に新たな選択肢を加えてくれたことは、意義が大きいと思います。これからのキャンペーンにも期待しましょう。

注意点

1週間という短期間ではありますが、この商品は定期預金ですので、普通預金と違い流動性リスクがあります。欲しいと思ったときにすぐにカードで引き出すことはできません。

また、本記事では税金がかからず最終的な利率が高くなりやすいことから満期までの期間が短く、預入額が小さい定期預金をとりあげていますが、運用期間が短いことを推奨するものではありません。ただ、運用期間は長いほど複利効果が得られますが、ここでとりあげるような少額投資ではほとんど意味がありませんので、言及しません。

あくまで他の投資への積み立てや予備資金の置き場として短期間(数年未満)で使うのがよいと思います。「ある程度の流動性をもった定期預金」ぐらいの感覚がいいのかもしれません。

金利だけでなく、自分が必要としている付随サービスや近隣ATMなどの状況もふまえてご自身に最適な金融機関、商品をご選択ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

最後までお読みいただきありがとうございました m(_ _)m

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存